西の端にあったもの。
by ryoki on 8月.11, 2006, under 与那国, 旅, 沖縄
日本の西の端は遠かった…。もちろん物理的な距離もあったのだけど、それだけじゃない、別のハードルがあった。
徹夜。
出発前夜に職場と家でゴタゴタあって、結局、荷造りを終えたのは3時。6時半羽田発のフライト(これしか取れんかったのだから仕方無い)なので、洗足駅の5:03始発に乗る必要があった。ここまで来ては徹夜しかない。同居人は泥酔しているし…。
おーりとーり、石垣。
与那国島に行くのに必ず立ち寄ることとなる石垣空港に到着。二度の沖縄旅行で覚えた方言「めんそーれ、沖縄」がここでは「おーりとーり、石垣」となっていた。同じ沖縄県と言えど、島によって方言が違うようだ…。ちなみに、宮古では「んみゃーち」と言うらしい。しりとりに使えそうだ。
わーり、与那国。
与那国空港の滑走路はもちろん一本。すぐ横は海。飛行機は止まったら同じ道を引き返す。ロータリーなんて必要ない。石垣でもそうだったが、乗客は滑走路に下ろされる。旅客機からの階段には、日よけがついてるので、残念ながら大統領や首相の気分は味わえない。山手線のどの駅よりも小さいかもしれない旅客ターミナルが迎えてくれた。こう言っては失礼かもしれないけど、無人駅でワクワクする、あんな感じを覚えた。
チェックイン、はいどなん。
宿の人が空港まで出迎えてくれる。島は周囲28km程度なので、どんな宿でも10分程度で着く。ちなみに「はいどなん」とは、まさに与那国を指すらしい。荷物を置いたらいよいよ日本最西端を目指す。目標は、宿から見える灯台。どうやら距離にして2,3kmなので、歩いていけそうだ。地図だとこんな感じ(GoogleMapsでは与那国はサテライトのみだった)。
ハードルは暑さ…だけじゃない。
宿を出たのは13時過ぎ。最も暑さの厳しい時間帯。とにかく日差しが物凄い。それを言葉で表現するのは容易じゃない。それがまた嬉しかったりする。体感したからわかるんだという思いからだ。実は、本気で自分たちの体を心配したほど。かなり意識して定期的に水分を補給した。久しぶりに自然の強大さを思い知った。
夏休みのど真ん中なのに、人とはほとんど会わない。いや、この暑さだから、当たり前なのかも。気づけば、地元の人を外で見かけない。すれ違ったわずかな人のほとんどは観光客。そして子供。白いビーチもほぼ無人。
ハードルは暑さだけじゃない。この旅行の直前に手にした一眼レフ。これを持つと、色んなものに興味が出てしまう。しかも、そこには色んなものがありすぎた。






なぜかカジキの水道(どうやらカジキ釣りで有名なとこらしい)。なぜか白馬。なぜかボンカレー。そして美しい自然。
14時58分、日本最西端に到着。
そこにあったもの?多くの興奮がそこにはあった。
日本最西端の売店で3種のボンカレーを発見して興奮。変わった動植物に遭遇して興奮。お昼のお弁当とORIONビールでまた興奮。そして、透明な波、白い砂、やどかり…それらだけでとっても興奮できる。しかも、観光客がうようよしていることもないから興ざめしない。子供にかえれる。自然にかえれる…。
そして、厳しい自然環境の中、強く美しく生きる島民の姿。みんな、笑顔が素敵に見えた。
与那国…一言にすると「自然と人間とが、静かにゆっくりと、でも力強く共生する…そして、何やら懐かしい感じのするところ」でした。かつて自分が、美しい自然や生き物に囲まれて生きていたことを思い出したりもした。

(上の写真は、最西端の岬から見た日本最西端の港町、久部良(くぶら)。ここで2泊した。結果的には、この旅行のベスト1は、この島となった。めずらしく(?!)両名で意見が一致した。)










